目次
芸能プロダクションの運営はどのようにしていけばいいのか
芸能プロダクションの運営をしてみたい人にとって、どのように運営をしていけばいいかがわからないことがほとんどです。
何の経験もなしにいきなり芸能プロダクションの運営をするのは非常に厳しく、基本的にはうまくいくはずがありません。
業界のことを知ってようやく運営の仕方がなんとなくわかります。
所属タレントが売れれば運営が楽になることは当然ですが、誰もが知るタレントがいなかったとしても、運営をしていくことは十分に可能です。
そのためにはいくつかの収益源を作ることが非常に重要です。
芸能スクールを運営し、レッスン代を集める
まずは芸能スクールを運営し、レッスン代を集めるというものです。
芸能人になりたい人は多く、多少のレッスン代を出してでも参加しようとする人は少なくありません。
なぜ未経験で芸能プロダクションの運営が厳しいかといえば、レッスン代を集めようにも何の経験もない人にお任せする、お金を出してレッスンを受けることに価値を見出せないからです。
例えばマネージャーとしてこのタレントを育てた、お笑い芸人を一人前にさせたという売り文句があれば信頼が増すように、そういった肩書きをつけるためにも下積みが必要です。
レッスンで何をするのかは、厳密に決めなくても大丈夫です。
ダンスや歩き方などモデルとして育てる場合やボイストレーニングのようなことをするのもおすすめです。
問題は誰にそれを任せるかです。
ちゃんとしたプロに任せるとなるとそれなりの費用がかかってしまい、レッスン代だけではどうにもならない可能性があります。
このため、アルバイトなどを利用してちゃんとレッスンを受けさせているというアリバイ作りをしておき、実際は本人たちの努力に任せるような形でも運営できます。
1人有名人が出て、そこで稼いでしまえば、レッスン代はあえて受け取らないという選択肢もできます。
こうすることで簡単に芸能人になれる人がやってくることになりますが、もちろんこれには勝算があります。
ギャラの比率を有利にさせる
それはギャラの比率を有利にさせる点です。
レッスンを無償で受けさせる代わりに、これだけの投資をしているのだから少しばかりは引かせてもらうということでかなりの部分を事務所側が持っていくやり方です。
これならよほど売れた人でない限りは誰も文句も言わず、長い間働き、その間にそこそこの稼ぎを懐に入れられます。
そもそもレッスンを通じてそのタレントが売れるようになるかと言えばそんなことはありません。
もちろん基礎となるものを叩き込んでのし上がる人はいますが、例えばお笑いスクールでマジメに受講していた人が売れるということはなく、皆勤賞だった人は売れないというジンクスがあるほどです。
お笑い芸人に必要な声量などは小さな劇場や営業などをこなしていくうちにどんどん出るようになり、リズム感も仕事を重ねていくたびについていきます。
芝居に関しても、場数を踏んで理解できるものであり、レッスンでどうにかなるものではありません。
また、芸能界というのはギャラが数百円だったとしても、そのこと自体が咎められない世界でもあります。
売れたらもっと出してやるという芸能プロダクションの意思表示であり、タレントもそれについていきます。
いわゆるボランティアのような働き方を一時期は強いられることになります。
劇団員であればチケットを自分で売るものの、それが自分の手元に入ることはありません。バンドマンであればライブハウスでお客さんが支払うドリンク代がわずかながら手元に入ることもありますが、基本的には多くは望めません。
多少売れたとしてもそこまで多くの見返りをタレントに払う必要はなく、理由をつけてできるだけ払わないようにするということもできます。
韓国の事務所はレッスンをみっちりさせる代わりに、かなり売れていても高校生のアルバイト代にも満たない給料しかもらえないケースもあります。
それまで歩合制だったのに売れた瞬間に月給制に変えるところもある
日本の芸能プロダクションでも、それまで歩合制だったのに売れた瞬間に月給制に変えるところもあり、こうしたことは万国共通です。
しかも、諸外国には当たり前のようにあるタレントの労働組合が存在しないため、そうした意味でも日本での芸能プロダクションの運営は儲けやすいです。
売れるタレントを育てないにしても、ちょっとした営業やチラシのモデルなど細かな仕事を社長などがかき集めてきて、それをなんとかこなすことを続けていれば運営は確実に行えます。
理由をつけて給料を薄くすれば手元にかなりのお金が残るという構図
そして理由をつけて給料を薄くすれば手元にかなりのお金が残るという構図です。
だからこそ、誰もが聞いたことのない事務所が全国にあり、成立しています。
リードワンプロモーションなどの芸能プロダクションの運営をいきなり成功させるのは難しく、たとえ大物の芸人が独立したとしても次につなぐ芸人を育て上げるのは大変です。
独立すれば儲けやすいわけではなく、儲かる仕組みを導入できるかが重要です。
それをしないで運営していくことは大変ですが、多少タレントに申し訳ない気持ちを持ちながら多くピンハネをできるかが大事です。
最終更新日 2025年5月20日