女性が働きやすい建設会社を模索するためには？
近年働き口が増え、有効求人倍率なども以前に比べればかなり増えている現状があります。
しかし、需要と供給に温度差があるのも事実であり特に建設業に関しては人手不足の状況が続いています。
この背景には労働環境があまりいい状況ではないことや旧態依然とした慣習など改善すべき点がまだまだ多いことも挙げられます。
特に若い女性などが積極的に建設会社で働くケースは限られ、事務仕事でしか関わりがないようなことも指摘されています。
女性が働きやすい建設会社を模索していくことが結果として建設業全体の人気復活につながることが考えられます。
まず考えられるのはトイレなどの確保です。
建設現場では仮設トイレで用を足すのが一般的です。
現状は女性が少ないため、男女兼用でトイレを使用しますが多くの男性に交じって女性がそこで用を足すというのは女性からすればあまり気分のいいものではありません。
むしろできるだけそこで用は足さないようにしようという気持ちが働き、結果として健康を害することにつながってしまいます。
最近では女性専用の仮設トイレが登場しています。
女性専用の仮設トイレの特徴は見た目から女性専用がわかるように全体がピンクになっていることやプレートなどで示している点です。
また二重ロックがついているため、内と外から入ってこられないようにできます。
これより大きなものでは中で着替えができるような広さを確保しているものもあります。
建設現場で女性が着替える場所を確保する問題もかなり深刻です。
男性は車の外で着替えるなどができますが、女性はそれができません。
そのため、家から現場まで作業着で通勤しなくてはならずそれが嫌だと感じている人もいます。
女性専用の仮設トイレの確保はそうした要素も一緒に解決してくれます。
建設現場での仕事について
建設現場での仕事は基本的にはフルタイムでの仕事です。
そうなると子育て世代のお母さんにとってなかなか大変です。
午前中だけ働きたいとか、午後の限られた時間だけ働きたい場合に建設現場を選択することは現状は非常に難しいです。
そうでなくても、なかなか休みを取りにくいというのが建設現場における仕事の特徴です。
女性が働きやすい建設会社はこうした働きやすさや計画の立てやすさなどを確保しています。
現場によってはいくつかの現場を掛け持ちして24時間働くようなところも存在します。
こうしたことを少しでも減らす努力をしているところは最近になって増えています。
仕事と家庭を両立させられる働き方ができれば、多くの女性が建設会社で働こうとします。
例えば、子供を事務の人に預けてそれで働きにいけるような環境というのは働くお母さんにすれば最高の環境です。
子守りをしている側はたとえ現場で作業が長引いたにしてもその事情をよく知っています。
事情を知る人が面倒を見れば安心して作業に没頭できます。
仕事と家庭を両立させることはどちらにも配慮しやすい環境であることが求められる。
その環境整備をしているかどうかは、その建設会社のアピールで判断できます。
建設現場は力仕事ばかり
うちの会社は女性に対する配慮が行き届いていると宣言しているところは、確かにそのような配慮をしています。
一方でそうしたことを宣言していなくても普通にそうしたことをしている企業は男性にとっても働きやすい環境です。
男性にとっては働きにくくても女性にとっては働きやすい環境はほとんどなく、女性が主体となったところでない限りはまず考えられません。
女性が主体になったところもそのようなアピールをしてくるため、女性がもし建設会社で働きたいと思ったのであればそうしたアピールを行っているところを中心に探していくのが一番です。
国や自治体を挙げて女性が建設現場で働きやすいようにする動きが見られています。
建設現場は力仕事ばかりですが、力持ちでなければ絶対に仕事ができないわけではありません。
むしろ細かな配慮が欠かせない現場もあり、女性向きの仕事も多く存在します。
今のところはトイレの問題や働きやすい環境などが先行していますが、女性向きの仕事が建設業にも多いことを伝えるだけでなくキャリアアップもしやすいことを宣伝する状況ではまだありません。
その前の段階としてトイレの整備や労働時間の柔軟性の向上などやるべきことをやってからでないと大変です。
実際に現場で働く女性は男勝りな人が多く、肉体労働と全く関係ない人がいきなり働くようなことは少数派です。
一方で学生を中心に女性でも体を動かしている人は多く、労働力は探せばいくらでもある状況です。
そのことを把握して女性が働きやすい環境を作っているところは自然と評判も高く、メディアにも取り上げられやすい状況を迎えています。
メディアに取り上げられているところを中心に調べていき、たまに自宅周辺での工事現場で女性が働いていないかをチェックして状況を観察することでどういうところがいいかがわかっていきます。
最終更新日 2025年5月20日