日本には数多くの音楽大学が存在しますが、その中でも首都東京の中心で音楽を学ぶことができるのが、上野学園大学です。
台東区の上野にあるこの大学は、110年以上の長い歴史を持っている音楽の専門大学です。
この学校では生徒一人一人の個性を尊重することを大切にしながら教育を行っていて、そのために少人数の指導を中心に授業を行っています。
上野学園大学の教育指導
音楽の専門家としてだけでなく、一人の人間という意味で成長できるように、生徒を手助けしながら教育をしている大学です。
生徒は個性だけでなく能力も異なりますが、生徒に合ったオーダーメイドの教育ができることも、この学校の大きな特徴です。
実際にこれまでにも、この学校で音楽を学んだ多くの卒業生が、各方面で活躍しています。
上野学園大学には音楽学科が設置されていますが、音楽学科には複数のコースがあり、生徒はそれぞれ自分の専攻分野の音楽を学習しています。
演奏家コースもこの学校にあるコースの一つで、プロの演奏家として将来活動することを希望している人のためのコースです。
プロとして必要な演奏の技術だけでなく、演奏をするために必要な生き方についても指導をしながら、総合的に生徒の指導を行っています。
世界でも活躍している一流の演奏家が指導
演奏家コースで生徒の指導にあたっているのは、世界でも活躍している一流の演奏家で、一流の演奏家に指導を受けることにより、技術と人間性の両方を向上させることができるのが、このコースの特徴です。
演奏家コースでは個人の能力を向上させることを目的として、全ての生徒に対し、一週間あたり120分間の個人レッスンを行っています。
指導をしているのは、ピアノやヴァイオリン、ヴィオラなど、さまざまな楽器を専門にしている音楽家です。
チェロやフルート、オーボエ、サクソフォンを指導できる講師もいます。
個人での演奏だけでなく、プロの演奏家になるためには欠かせない、室内楽の演奏の練習ができる授業も、演奏家コースでは行われています。
グループを作り、プロの演奏家と共演することにより、アンサンブルをするのに欠かせない他者とコミュニケーションをする力を育てることができる授業です。
演奏だけでなく、作品の解釈や楽曲の分析なども授業では行われているので、より深く作品のことを理解しながら演奏する姿勢が身につきます。
上野学園大学管弦楽団と共演することも可能
毎年10月にはコース内でオーディションも行われていて、選ばれた学生はソリストとして、上野学園大学管弦楽団と共演することもできます。
大学ではチャレンジ精神を持った生徒をサポートする体制も整えられていて、各種の音楽コンクールに参加を希望する学生のために、コンクールに関する情報の収集も行っています。
応募のためにデモテープが必要な場合には、デモテープの制作にも学校として協力しています。
演奏家として日ごろ練習してきた成果を見せることができるのが、1年に2回行われている演奏試験で、前期と後期にそれぞれ行われます。
特に後期の試験は、翌年の演奏家コースの選考をする目的でも行われていることから、生徒にとっては非常に大きな影響のある試験です。
試験は実際の演奏会を想定した形式で行われるために、40分から60分の時間をかけて行われます。
課題曲や自由曲などをプログラムを決めて演奏することにより、生徒の演奏家としての能力を判断していく試験です。
演奏家コースの詳細
演奏家コースには、このコースの学生だけが履修できる特別な授業も用意されていて、ソルフェージュや楽式論の授業では、演奏家に必要な、芸術的知性や専門性を磨くことができます。
演奏家コースはピアノ(鍵盤楽器)専門、弦楽器の各専門、管打楽器の各専門、声楽専門の4つの専門科目があり、それぞれの専門では複数の楽器の演奏を指導しています。
ピアノ(鍵盤楽器)専門では、ピアノの他に、オルガンやチェンバロの演奏指導も行っています。
弦楽器の専門で指導を行っているのは、ヴァイオリンやヴィオラ、チェロ、コントラバスなどの楽器です。
ギターやハープ、ヴィオラ・ダ・ガンバ、リュートなども弦楽器の専門で指導している楽器です。
管打楽器の各専門では木管楽器として、フルートやオーボエ、クラリネットなどを指導しています。
ファゴットやサクソフォン、リコーダーも木管楽器の専門で指導している楽器です。
金管楽器の専門では、ホルンやトランペット、トロンボーンを指導しています。
テューバやユーフォニアムも、金管楽器の専門で指導している楽器です。
打楽器や声楽もそれぞれの専門で指導を行っています。
演奏家コースでは生徒が履修しなければいけない必修科目があり、西洋音楽史や音楽美学なども生徒が必ず履修しなければいけない科目です。
まとめ
特別講座やソルフェージュ、和声法なども必修課目に指定されています。
楽式論や卒業演習も必修科目に含まれていて、その他にコース必修科目もあり、専門実技や室内楽などを履修する必要があります。
実技だけでなく、音楽に関する幅広い知識を学習できるので、演奏に必要な総合的な技術を学ぶことができる大学です。
最終更新日 2025年5月20日